忍者がゆく「導入企業インタビュー」シリーズ(2) マネージドホスティングサービス「cloudpack」

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オンライン・ドローイングツールのCacoo(カクー)は現在、日本で約17万ユーザーに使っていただいています(世界では約168万ユーザー、数字はすべて2015年6月現在)。

Cacoo 忍者ユーザーの皆さまには日頃どのように使っていただいているのか、実際の使用事例について、Cacooのキャラクター「Cacoo 忍者」が会社訪問しインタビューをする「導入企業シリーズ」第2弾!

 【←インタビュアーの「Cacoo 忍者」。海外のユーザーの方々にも「Cacoo Ninja」として親しまれています】

2回目の今回は、AWSの導入設計、環境構築、運用・保守までをトータルでサポートする、マネージドホスティングサービス「cloudpack」を提供しているアイレットにお話を伺いました。

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【Profile】cloudpackとは?

社名アイレット株式会社

創業: 2003

業種: IT

事業内容: ウェブを中心としたシステム開発・保守をはじめ、RIAアプリケーション開発、Androidなどのモバイルアプリケーション開発、クラウドを利用したホスティングを提供。
同社のサービスの一つである「cloudpack」は、AWS(Amazon Web Services)の導入支援、運用サポート。 Amazon EC2をはじめとするAWSの総合サポート。クラウドサービス Amazon EC2の導入設計から運用・保守など。

お話を聞いた人

杉原顕一さん (写真上の左)/テクニカルセールス社歴: 1

田村謙介さん (写真上の真ん中)/セクションリーダー ソリューションアーキテクト社歴: 1年9ヶ月

後藤和貴さん (写真上の右)/執行役員 エバンジェリスト社歴: 5

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Cacoo 忍者: まずは簡単に自己紹介からお願いします。

田村謙介さん: AWSを用いたクラウドの設計や構築をしています。僕のチームは、クライアントの業種がゲーム系からエンタープライズまで規模も大小様々なので、幅広くやらせてもらっています。

杉原顕一さん: 私は営業チーム所属で、お客様に弊社のサービスを使っていただけるように営業をしたり顧客対応をしたりしています。

後藤和貴さん: エバンジェリストとして、イベントや勉強会などでのサービスや事例紹介など、ブランディング・マーケティング活動を行っています。
一方で、cloudpack事業部の執行役員としては、事業全般的な戦略策定や実施の責任を負っています。

Cacoo 忍者: 「cloudpack」やそのほかの事業について教えてください。

後藤さん: AWSをお客様が使いやすいように構築・運用して、24時間サポートする、いわゆるマネージドサービスプロバイダーと言われているものです。直接お客様がAWSを契約して使うことはできるのですが、そのやり取りなどが不得手な方もいらっしゃいますし、また契約にあたっては、米ドルベースでの支払いやクレジットカードでの精算ができないお客様もいらっしゃるので、その代行もしています。

また、弊社ではクラウドが得意なエンジニアが60人以上働いているので、お客様のかわりに構築のサポートなどもしています。

創業当初は、元々システム開発も得意としていたキャンペーンサイトやECサイト
などウェブシステムの構築・運用を目的としたお客様が多かったのですが、最近だとソーシャルゲームをはじめとするゲーム関連企業のお客様がすごく多いです。専用線を使いながらセキュリティー対策も打ちやすくなってきているので、大企業の方々も企業内インフラの場所としてクラウドを使うケースが最近は増えています。製造業者のお客様も多くなってきています。

今年はcloudpackを立ち上げてちょうど5周年でして、弊社はAWSパートナー企業のトップランクに位置するプレミアコンサルティングパートナーに3年連続で認定されています。cloudpack事業開始当初は会社全体で20名程度、クラウド事業は数名でスタートしましたが、今では社員数が90名を超えています。そういうことからも、クラウド界は熱いなと最近思い直しているところです。

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Cacoo 忍者: Cacoo導入のきっかけを教えてください。

後藤さん: もともと弊社はウェブシステム開発を受託でしており、そのとき使っていたのはWindowsだったのですが、OSについては特にこだわりはなくLinux系に移行していきました。それと当時は、情報共有する方法としてGmailをはじめとするクラウド型のツールの導入が当たり前になってきた頃だったのですが、作図をしたものを共有ドキュメントなどに入れてお客様に見せるのに適したソフトがなかったんです。それで、お客様がよく使われている「Backlog」の会社のヌーラボさんが「Cacoo」を出したということで使い始めました。そうしたら、図を描いたり共有したりするのが非常にしやすいな、と。

最初はエンジニアチームから使い始めたの
ですが、AWSシンプルアイコンのアイコンがステンシルとして出た後ぐらいから、Amazonで作るときは見積もりの段階から「こんな構成になります」「こんなアクセスが可能です」などとお客様に見せることができ、とても便利だなと自分でも使うようになりました。今は弊社のほとんどの社員が使っています。

それから個人的には、CDP(AWSクラウドデザインパターン)の構成の内容について伝える書籍で、編集者やライターとして参加する際にも非常に便利で、コミュニティ要素にも影響を与えてくれたと思っています。

Cacoo 忍者: 具体的にはどのように活用していますか?

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田村さん: プリセールスで構成を作ってお客様に提案する際などに使っています。通常は文章や口頭で説明するのですが、やはり図があった方が理解していただきやすいですからね。

スケールアウトとスケールアップの違いを説明したり、デプロイツールの利用例など、いくつかのパターンを用意して活用しています。 「一般的な説明用」といった図にまとめて、よくある構成は再利用してお客様に提供しています。

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杉原さん: 私も主に、構成図やフローチャートを描くときに使っています。あとは、「Wadance (ワダンス)」という弊社のサービスがありまして、その営業用の資料は以前、パワーポイントで作っていたのですが、パワーポイントだと一つのオブジェクトにいろんな属性があって、イメージが作りづらかったです。Cacooを導入してからそれらの作業がずいぶんしやすくなりました。Cacooで作ったものを画像としてエクスポートし、パワーポイントに貼っています。

Cacoo 忍者: Cacoo導入前と後、業務上でどのような変化がありましたか?

後藤さん: 導入前は、作図をする際パワポを使うか、またはイラストレーターなど限られた人しか使えないツールを使っていました。

導入後は、エンジニアが利用するときに単なる作図ではなく、要件定義とか設計に利用するのに必要な機能がそろっていて、ライセンスの問題が一気に解決されるようになったのが大きいです。共有もパワポと違い、非常に簡単になりました。Cacooはコンテンツの再利用を促進するための仕掛けとして機能しています。「Cacoo for ビジネス」が提供されて、共有にも権限や制限が設定できるようになり、個人個人が使っていて使いやすかったものがより安心して使えるようになったのは、良い流れだと感じます。

僕が特に好きな点は、使い勝手の面で思った通りに作れるということです。ほかのソフトだとしっくりこないものでもCacooだとちょうどいい感じで作れるんです。

田村さん: 履歴を見れるのもいいですね。設計をして構築を進める間にクラウドなのでどんどん内容が変更されていきますが、Cacooでは変更前がどうだったかと確認できます。図のバージョン管理は以前はひどかったんですよ(苦笑)。

Cacoo 忍者: どういう方にCacooをおすすめしたいですか?

田村さん: すごく知識はあるのに、口で説明するのが苦手な技術者などにいいと思います。相手が日本語ができない外国人でも、これだと伝わりやすいですね。

後藤さん: 確かに、共通言語として使うにもいいですね。私の場合はAWSのアイコンを使いますが、Cacooだと意味合いを持たせやすく、理解しやすいです。

Cacooはクラウドサービスで小規模でも始められるので、スタートアップは使わない手はないと思います。無料で始められるので基本的に導入に対して障壁がないし、成長に合わせてグループで共有したり、会社全体で「Cacoo for ビジネス」を使うなど利用を拡大していけばいい。クラッシュしてデータが失われるということもないし、やさしくて使いやすいUIだけでは伝わりにくい、その背後にあるクラウドならではの利点も大きなメリットになるはずです。

Cacoo 忍者: 最後に、Cacooへの要望があれば教えてください。

田村さん: Cacooで作った図を「Backlog」上でお客様に見せる際、PNGやPDFに出力するなどして共有しているのですが、パスワードなどで直接見せられるようになればいいなと思います。

杉原さん: Cacooで住宅図面を引けるようになったらうれしいです。昨年入社して大阪事務所の立ち上げに関わったのですが、自分が建築業界の営業を以前していたこともあり、「Cacooで図面を引けたらな」と思いました。Windowsは図面の編集ソフトがいろいろあるんですが、Macはないんですよ。Cacooでできるようになったら、皆に紹介します!(笑)。

Cacoo 忍者: できるところはどんどん改善していきたいと思います。また、直接ユーザーの方からこうやって感想や意見をお聞きできて良かったです。今日はありがとうございました!


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【インタビュー後記】

クラウドのプロフェッショナル集団であるcloudpack様の活用ノウハウやご要望は、クラウドサービスを運用する僕たちにも大変参考になるお話だと感じました。このインタビューを糧に、Cacooをもっと使い勝手の良いサービスにしていきます!(by: Cacoo忍者の生みの親・平山)

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