「NYCギーケッツ」のアンバサダー、アナ・シエゲルさん。ブルックリンのカフェにて。
今、ニューヨークのスタートアップ・コミュニティーはどのような状況なのですか？
近年たくさんのすばらしいスタートアップがどんどん誕生しているため、新たにスタートアップを立ち上げ成功させることは、数年前に比べてより大きな挑戦になってきています。したがってビジネスを成功させるためには、スキルを向上するために何が必要かを調べるだけでなく、ビジネスに精通した真のリーダーが必要なのだと思います。そして、そのようなリーダーにふさわしい優秀な女性起業家がニューヨークにはあちこちにいるなと日々感じます。
注目しているスタートアップはありますか？
そうですね。私は音楽ビジネスがフルタイムの仕事なので音楽系のテックシーンがやはり気になるのですが、例えば昨年誕生したものに「Sparkplug」というスタートアップがあります。音楽ビジネスに関わる2人の女性起業家によって作られました。これは例えとして、ツアー中のミュージシャンにとってのAirbnb（エアビーアンドビー）と言うとわかりやすいかもしれませんね。各都市をツアーでまわるミュージシャンが、ツアー中にその土地土地で必要な楽器や音楽設備を借りられることができる便利なツールなんですよ。
なるほど。一般的なスタートアップはどうですか？
多くのスタートアップがニューヨーク市に触発されて誕生しており、その結果経済も潤うのですから、相互によい影響が起こっていると思います。この街には個人起業家やフリーランサーがたくさんいるため、予約や支払いなどが簡単にできるアプリや管理ツールなどがとても人気です。また、巨大エージェンシーやクリエイティブ系の産業が活発でもあるので、それらの業界に便利で役立つアプリも人気です。
2014年12月、ニューヨークのLinkedIn で行った「デジタル戦略と外交」イベント。 ( Photo: Andrea Suels)
最後に、ギーケッツの目標を教えてください。
組織として少しずつでも成長し続け、業界に貢献していきたいです。そしてテック業界はもちろんのこと一般の業界でも、より多くの女性が進出し活躍できる場が広がればいいなと思います。実際にそのような状況になりつつあり、採用担当者の目が才能ある女性にもたくさん向けられているのが日々感じられます。
就職活動であれビジネスの立ち上げであれ、私たちはより多くの女性にスキル、自信、そして必要なコネクションを身に付けてもらって、大きなムーブメントを起こしてほしいので、手助けとして必要なことはぜひ協力したいです。あ、それとハッカソンを実現させることも目標に付け加えておきますね！
アナさんと、ヌーラボのCacooプロダクトマネジャーのロクサン。