運用管理ガイドラインを作り顧客のアクセシビリティを向上させたFusicの工夫術

今年で設立14年目を迎える福岡の老舗IT企業「Fusic」。創業当時から100%自社開発にこだわり、大企業から国の研究機関まで、幅広い開発実績を持っています。開発案件と自社サービスの2軸で事業を展開する同社では、顧客と共同してプロジェクトを管理する際にBacklogを積極的に活用しています。特に社内の技術開発部で頻用しているということで、具体的な使用例をエンジニアの杉本慎太郎氏と毛利啓太氏にお伺いしてきました。

SONY DSC左:杉本慎太郎 氏 右:毛利啓太 氏

–貴社の事業内容についてお聞かせください。

弊社は、Webシステムやアプリケーションの開発、AWSクラウドの導入などの開発業務と、人事評価の支援システムや自治体情報配信アプリなどの自社サービス開発の2軸で事業を展開しています。全24人からなる技術開発部門を5チームに分け、各チームで自社サービスと開発案件を兼業しています。Backlogは、自社サービスと開発案件時のお客様とのやり取りに活用しています。

–Backlog導入時の背景についてお聞かせください。

導入前は、エクセルとメールでお客様に仕様の確認や進捗の管理をしていました。一部のプロジェクトではBacklogが導入されていましたが、お客様とのタスク管理をより強化することが決まり、社外でのやり取りは全面的にBacklogが使われるようになりました。取引をする相手は、自社に開発部門を持たないスタートアップ系の方が多く、ただ依頼を受けて作るのではなく、寄り添って一緒に作り上げるコンサル的な付き合い方をします。プロジェクトの骨子案や進め方など、大枠の課題管理はBacklogを使い、それに伴う細かい作業タスクはGitHubで管理しています。

–導入の決め手は何でしたか?

非エンジニアでも使える、簡単な操作性が決め手です。お客様はプロジェクト管理ツールを使ったことのない方が比較的多く、そういった方たちが簡単に導入できて使いこなせるツールが必要でした。試験的に他のプロジェクト管理ツールも使いましたが、UIが複雑で使いこなせないという感想をもらうこともありました。Backlogは必要な場所に、必要な機能があるので、意識しなくても感覚的に使えるのが魅力的ですね。

–導入の敷居の高さはいかがでしたか?

お客様をプロジェクトに追加する際の敷居が低いと感じました。アカウント発行からプロジェクトに参加するまでの流れが早いです。参加を促すメールの文面の分かりやすさ、ログインする画面のUIがシンプルなことが理由だと思います。他のツールを試した時は、お客様がログインに詰まってしまいそのまま放置してしまうこともありました。些細なことかもしれませんが、こうした細かいところの配慮に助かっています。

SONY DSC技術開発部門 エンジニア 杉本慎太郎 氏

プロジェクト管理ツールに不慣れなユーザーのために運用管理ガイドラインを自作

–Backlogのようなツールを使用したことのないお客様に導入する際に何か工夫されていることはありますか?

お客様を混じえたプロジェクトを立ち上げた際は、最初に必ず「運用管理」という課題を作っています。ここには、課題の上げ方やタイトルの付け方、スター機能のタイミングなど、Backlogの運用ルール全般が書かれています。読んだら星をつけてもらって、次の課題に進んでもらうようにお願いをしています。

–社内のプロジェクト管理ではいかがですか?

社内のプロジェクト管理にBacklogを使うこともありますが、新人教育にも使っています。

–新人教育、ですか?

はい。弊社は毎年、複数人の新卒を採用し、新人教育として最初に座学とプログラミング実習をします。プログラミング実習の一環として、『新人キャンペーン』という、点取りゲームのような研修プログラムを用意していて、そこでBacklogを使っています。新人キャンペーン専用のプロジェクトがBacklogに作られているのですが、そこにはプログラミングに関する160個の課題が挙げられています。各課題の工数が点数代わりになっていて、課題を達成するごとに加点されます。合格点をクリアするために、新人エンジニア全員が協力しながら課題を1つずつ消化して、答え合わせをチューターが行います。技術レベルだけでなく、問題に対してどう対処するのか、チームワークができるのかといった人間性も見ています。

SONY DSC技術開発部門 エンジニア 毛利啓太 氏

–Backlogの技術的な部分で使い方を工夫されていますか?

*Webhookを使ってslackにBacklogの課題を通知する仕組みを作っています。Backlog Botの略から「バボちゃん」という名前をつけています。最初はhubotで自作していましたが、AWSのサービスでうまく連携できることがわかったので移行しました。最初はAmazon API Gatewayの連携ができなかったのですが、試行錯誤の末に解決でき、全社の運用までいけました。それ以来は、弊社のプロジェクトをうまく進めるためには必須と言って良いほどの機能になっています。この仕組みについては、Qiitaに概要(ソースコード無し)を載せていますが、毎月必ずストックされています。

(*Backlog WebhookをAmazon API Gateway+AWS LambdaでSlackに通知する – Qiita  http://qiita.com/withelmo/items/70d0617e95080aff64da )

–今後Backlogに期待したい機能はありますか?

非エンジニアのお客様でもすぐに使えるように、機能を絞ってもらえるとありがたいですね。例えば、表示機能を最低限に絞った簡単モード作るといったような。他には、コメント投稿前のレビュー機能があると嬉しいです。弊社では、仕様書の変更から障害の報告まで、お客様へコメントする場合に必ずレビューを入れています。投稿する時に承認が必要な相手を選択して、レビュー待ちにできる機能があると嬉しいです。

–ありがとうございました。


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