ハッカソンで「仕事をあそんだ」編(1) #NulabGeneralMeeting

2018年4月16日から20日の1週間に渡って開催した「Nulab General Meeting」のハッカソン企画チームの藤田です。本記事では2年ぶりの開催となった2018年度のハッカソンの様子をご紹介します。

目的は、「ただ楽しむために」

せっかく世界中の仲間が集まる機会にメンバー同士仲良くするにはどんな企画をしたら良いのだろう?と考えたのですが、やっぱりモノを作るのが好きな人がたくさんいる会社なので、シンプルに本気でモノを作るイベントがひとつあったほうが良いかなということで、提案しました。

100人を超えるヌーラバー全員が参加することは現実的でないと感じたので、自由参加にしたところ結果的に40人以上が参加してくれました!ありがたい限りでした。

企画時に考えたこと

ハッカソンを企画するにあたり、いくつかのことを考えました。

居場所の設計

福岡本社の開発スペースには、普段は個人ごとのデスクが並んでいたり、セカンドディスプレイや私物が置かれています。

General Meetingの3日間だけ、福岡の開発者みんなに協力してもらって全ての私物を片付け、フリーアドレスとしました。各フロアにいくつかの「島」をつくり、外部ディスプレイを配置し、ハッカソンのチーム開発にも、それ以外のワークショップにも、仕事のミーティングにも使えるようにしました。

もちろん、何も参加していない時間帯に個人で好きなことをしていても大丈夫です。

それから、各フロアにバランスボールとジョイントマットをばらまき、椅子に座るもよし、バランスボールでも、地面に寝そべるでもよし、と自由な姿勢を取れるようにしました。

少ない予算の中で「オープンで自由な感じ」をちょっとだけ演出してみました。3日目は、地べたに座った開発者たちが勝手に勉強会をしていたので、狙った効果が少しは得られたと思います。

レギュレーション

メンバー同士が仲良く楽しむことが目的ですので、できれば1人参加より複数人でチームを作って欲しいところです。さらに、普段の仕事と違う人と組んでほしいと考えたので、採点方式に「ダイバーシティポイント」というものを加算することにしました。

投票点(投票者の採点の平均が得点となる)
テーマポイント 0〜10点 コミュニケーションの向上に効果がありそうかどうか
スマイルポイント 0〜5点 みんなを笑顔にするかどうか
パッションポイント 0〜5点 そのプロダクトにチームメンバーが情熱を持っているかどうか
基礎点(発表時点で主催者が計算した値が得点となる)
ダイバーシティポイント 0〜9点 チームメンバーの構成として
・違う拠点のメンバーがいる : +1点
・違う職種のメンバーがいる : +3点
・違う国のメンバーがいる : +5点
技術チャレンジポイント 0〜 新しい技術に対するチャレンジ1つごとに+1点

成果物はプログラムに限定せず、「コミュニケーション」というテーマに沿った何かを発表してもらい、プログラマ以外も参加できるようにしました。

また、コミュニケーションにそれほど寄与しないけどどうしても作りたいモノがある!という情熱の受け皿として「スマイルポイント」や「パッションポイント」という投票軸を設定してみました。

ガジェット購入

予算の枠内ではありますが、あらかじめ申請してもらえば、スマートスピーカー等の必要なガジェットを購入するようにしました。予算がどうなるか読めなくてビクビクでしたが、申請者全員に希望したガジェットを提供できてよかったです。

チームTシャツ

チームで協力したことが強い思い出になるように、参加チームごとにオリジナルデザインのTシャツを作れるようにしました。Adobe Illustrator形式で入稿してもらって運営側で一括で購入する・・・つもりでしたが、私のいくつかの不手際により上手くいかず、できたTシャツを後日郵送という、しょっぱい結果になってしまいました😢。無念です。

当日の様子

開始ミーティング

全員が1箇所に集まるGeneral Meeting開始直後の時間を使って、ハッカソンのキックオフミーティングを行いました。

事前に申し込んでくれた各チームに何を作るのか簡単に説明してもらい、当日参加希望者を募りました。ニューヨーク支社の開発者JayとCecileが当日飛び入りでチームに参加してくれたのは嬉しかったです。

開発中!

スケジュールの関係上、どうしても1日しか開発時間がとれなかったのですが、チームによっては事前準備していたところもあったようで、みんな集中してやれていたようです。

昼食

General Meetingの1日目、2日目は美味しいランチが立食形式で供されました。ハッカソン参加者もリフレッシュしてすぐに開発に戻ることができました。社内ハッカソンには食べ物が大事!とあちこちで言われているようなので、ちょうどよかったです。

各チームの紹介

さて、各チームがどんなモノを作ったのか、紹介します。

YourName2 (second impact)

TypetalkエンジニアのMattewが新人研修の期間に作った、自己紹介用のアプリケーション「Your Name」のUIを一新するというプロジェクトでした。「それ、ほとんど仕事なのでは」とも思わせますが、なにやらGeneral Meetingが終わった後もまだ開発が続いていて、そのうち社内リリースされる見込みのようです。

もともと1人のプロジェクトだったところにそれぞれ特技を持った仲間が集まると、飛躍的に進歩するから楽しいですね。

ネームプレート

オフィスの机に人がいないとき、「これ誰の机だっけ?」とわからなくなるので、福岡オフィス全員分のネームプレートを作りました。手作業です。バックオフィスとエンジニアの混成チームがせっせと作りました。

なお、裏面のQRコードをスマホで読み取るとその人の写真が出てくるようになっています。これでこの先、人が増えても管理部の仕事がはかどります。

セキュリティキーによるヌーラボアカウント認証

FIDO U2F仕様準拠のセキュリティキーを使って、パスワード無しでヌーラボアカウントにログインする技術を実装しました。Web Authentication APIをいち早く取り入れ、サポートされているブラウザのみではありますが、パスワード漏洩のリスクをゼロにしました。プロダクトへのリリース予定は未定ですが、新しい技術に積極的にチャレンジした、いかにも社内ハッカソンらしい作品でした。

$nulab services up

Dockerを駆使して、1コマンドでヌーラボの各プロダクトをローカル実行できるようにしました。プロダクト横断のエンジニアが集まったチームで、普段の開発上の困り事を直接解決した作品でした。

この混合チームはモブプロなどを通して今後も継続して改善していくことを考えているようです。

Robocode

実はハッカソンに参加しないけどプログラミング大好き!な人向けに、Robocodeで遊ぼう、という企画も用意していました。結局参加者はとても少なかったのですが……。

もともと「ヌーラボのプロダクトに関する本を作る」と言っていたkillianは、ちょっと息抜きにと思ってやってみたらそのまま1日が過ぎてしまい、「Robocodeは楽しかった!」というプレゼンテーションをして、参加チーム中最高のスマイルポイントを投票で集めていました

2018年のGeneral Meetingのハッカソンレポートはまだまだ続きます!

他にどんな個性豊かなサービスが開発されているのでしょうか?続編もお楽しみに⭐️

 

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